「アトピーと粉モンとのふか~い仲」というタイトルなのに、たこ焼きドーナッツを買ったとか、たこ焼き屋のうわさだけで、「それがどうした!」とか、「どこが深いねん!」というお叱りが聞こえてきそうなので、きょうは、本題を少し。
その前に、(その1)のたこ焼きドーナッツの名前を思い出しました。「ポン・デ・たこ焼き」でした。「ポン・デ」が何か、知りませんが・・・。
あと、(その2)の「たこ焼きの○○さん」。聞いたんですが思い出せなくて・・・、今度訊いておきます。
さて本題に戻ります。
最近、成人のアトピー患者が増えたと、よく言われます。ある皮膚科医が国家公務員の健康診断をしたら、20代、30代の有病率は10%前後だったという報告があります。(1999年)
問題は、彼らが、他の世代より多く「粉モン」を多く食べたかということなんですが、農林水産省に参考となる統計資料がありました。
「国民一人・一年当たり供給純食料の推移」というもので、1965年から2004年までの40年間の大まかな食生活の推移なんですが、ここに、彼らの世代が何を食べてきたかを垣間見ることができます。
40年間で特に目に付いた変化は1)穀類の需要が2/3に減って、でんぷんの需要が2.1倍に増加。2)油脂類は2.3倍に増加。3)乳製品は2.5倍に増加。4)肉類は3倍に増加。
ここでは、「粉モン」の材料となる穀類の需要はむしろ減少していますが、問題は、「粉モン」料理に付随して、油脂類、乳製品、肉類が増えた可能性は否定できないこと。特に。年間需要の重量で、現在、穀類と乳製品がほぼ同量というのには驚きました。われわれの主食は、生クリームロールケーキや六花亭のバターサンドかと・・・。ちなみに、砂糖と野菜の需要は、ほぼ横ばいでした。
結論として、この資料からは、アトピーと粉モンとの仲は深いとは言えませんでした。ただ、アトピーの成人世代が、粉モンをたくさん摂ったとはいえないが、粉モンに付随する油脂、乳製品、肉類が増えることによって、皮膚の炎症が起こりやすくなった可能性は否定できないと思われます。
(次回に続く)