カワミドリが満開です。生薬名「藿香=カッコウ」
鬼の霍乱(おにのかくらん)の「霍=かく」に「廾=くさかんむり」なので、「鬼の霍乱に使う薬草」と勝手に覚えていたのですが、急な吐き下しといった症状は、今、あまり見かけません。
「薬草が目につきやすい時期は、必ずその薬草の適応症があるはず」というのが、不肖、虫の一分の思い込みなので、藿香の薬効を調べてみました。
「夏期の暑湿に対する常用薬」とありました。
夕方になると微熱が出て食欲がなくベッドに横になりたがる高齢者がありました。 部屋に入ると、Tシャツ一枚でもむっとするほど暑いのに長袖でおられました。
藿香を主成分とする藿香正気散(勝湿顆粒ともいう)を飲んでもらいました。2日後、熱は落ち着き普通の生活に戻られました。
急な吐き下しが無くても、暑湿によって、あるいはクーラーや扇風機、ビールやアイスクリームなど不自然なモノで、度を越えて体温調節機能が乱されたとき、カッコウのハーブですね。