Quantcast
Channel: ワカバ堂薬局 | 滋賀県守山市 | 健康トピックス - 漢方薬のきぐすり.com
Viewing all 137 articles
Browse latest View live

夏の食欲不振、微熱・倦怠感に

$
0
0

kawamidori150614dwfカワミドリが満開です。生薬名「藿香=カッコウ」

鬼の霍乱(おにのかくらん)の「霍=かく」に「廾=くさかんむり」なので、「鬼の霍乱に使う薬草」と勝手に覚えていたのですが、急な吐き下しといった症状は、今、あまり見かけません。

「薬草が目につきやすい時期は、必ずその薬草の適応症があるはず」というのが、不肖、虫の一分の思い込みなので、藿香の薬効を調べてみました。

「夏期の暑湿に対する常用薬」とありました。

夕方になると微熱が出て食欲がなくベッドに横になりたがる高齢者がありました。 部屋に入ると、Tシャツ一枚でもむっとするほど暑いのに長袖でおられました。

藿香を主成分とする藿香正気散(勝湿顆粒ともいう)を飲んでもらいました。2日後、熱は落ち着き普通の生活に戻られました。

急な吐き下しが無くても、暑湿によって、あるいはクーラーや扇風機、ビールやアイスクリームなど不自然なモノで、度を越えて体温調節機能が乱されたとき、カッコウのハーブですね。


重ダルい時良く使われる半夏

$
0
0

karasubishaku070722dwf

カラスビシャク、生薬名は半夏(ハンゲ)で小さな小芋みたいな地下茎を他の生薬と組み合わせて使います。単独では使いません。

梅雨時に、甘いものや冷たいものを摂りすぎたり、ストレスで胃腸が活発に働かなくなると、余分な水分や脂肪、老廃物が体に溜まりやすくなります。

 その結果、浮腫み、めまい、重ダルいなどの症状があるときに、先のカワミドリやシソ、ショウガなどと一緒に使います。

体のホテリ、多汗、不眠に知母

$
0
0

chimo150614_3dwf

立って見ているのも辛いほど強い日差しの下、知母(ちも)の花が咲いていました。

中国東北部原産とか。

ガブガブと水を飲んで体の熱を冷ましたいとき。

よる寝返りを打っても体がホテッて煩わしい時。

さらに、更年期のホテリや逆上せ。

疲れて眠りたいけど眠れず、微熱倦怠感が有るとき。

そんな時に使う漢方薬に配合されます。

薬草が植わってる環境ごと、実際に体験することは、生薬の効能や使い方を理解するうえでとても役立つことがあります。

子宝の象徴、トウキ

$
0
0

toki060702_1dwf漢方でニンジンやカンゾウと並んでポピュラーなトウキです。

トウキは、その属名、Angelica からも、古今東西で子宝(Angel)の象徴の薬草であったことがしのばれます。

実際、晴れた夏の日、トウキの花には多くの虫たちが集まり、交尾している光景も稀ではありません。

きょうの訪問者は、私とアカスジカメムシくん。

下血、エンジュが役立つことも

$
0
0

080723enju_01dwf街中のアスファルトの上でも涼しい所有りますよ~。

京大農学部の裏、北白川の御影通りにエンジュの並木道があります。

薬草名は槐花または槐角。薬効は「涼血止血」。便血に使います。

夏、ここに行けば薬効の意味がたちどころに理解できます。

真夏の北京でも、エンジュの街路樹は格好の木陰を提供してくれます。

半年近く、ほとんど毎日、排便時に出血が続いている方がありました。

でも血液サラサラの薬を止めるわけにはいきません。

エンジュとワレモコウを主剤とした漢方薬を飲みました。2日で止血しました。

下血はまず原因究明が第一ですが、なお出血ある場合は使えます。

民話にみえる火傷・切り傷・擦り傷のくすり

$
0
0

gama150823dwf因幡の白兎が和邇(フカ)をだました報いに、皮を剥がれて泣いているところに大国主命が通りかかり、言われた通り、きれいな真水で体を良く洗ってからガマの穂綿にくるまったら、たちどころに癒えたという民話は、だれもが知っています。

やけどや切り傷に対する基本は、今も変わっていないようです。

まずきれいな水で洗い、自然な皮膚の治癒力を邪魔しない。乾かさない。

消毒薬にガーゼというかつての「常識」は今「非常識」だそうです。

エンジュ、キンミズヒキ、ガマなど、天然の止血薬が多く見られる季節、自然の傷薬を試してみる良い機会かもしれません。

木の実拾いと免疫

$
0
0

mukunoki151008dwf

ムクノキがあったので懐かしくて下草をかき分けて見ました。熟した実を食べて見たら昔同様甘かった。

ムクノキの実もクリも、叩いて落とすより、熟して自然と落下したヤツが旨い。 さらに、虫に食われなければ、地面に落ちて少し発酵が始まったのも旨いらしい。

今の子は、地面に落ちたものを口にすることがあるんでしょうか? 木の実を拾うて食べることも、ヒトの目に見えない免疫力(根っこの力)を養ってるのではないでしょうか?

大村さんのノーベル賞受賞を思い出しながら、ふと、そんなことを思いました。

眠りの浅い人と秋の薬草

$
0
0

natsume121104dwf

秋が深まってくると、「足が冷えて眠れない」「夜、何回も目が覚める」「朝、早く目が覚めてしまう」という方があります。

季節の変わり目には、このようなちょっとした適応障害がけっこうあるものですね。

秋も、自然はそんな私たちにヒントを用意してくれています。

コノテガシワ(柏子仁)とナツメ(酸棗仁)は、共に種子は安神薬として、陰陽のバランスを改善する目的で漢方薬に配合されます。

コノテガシワは秋に金平糖のような種子をつけます。ナツメも10~11月にほどよく熟します。

ナツメを一粒もいで食べて見ました。サクッとしてリンゴのような味がしました。


拾い食い(その2)

$
0
0

sanshuyu151020_01dwf拾い食い(その2)

サンシュユの実は、熟すとルビーみたいで口にしたくなりますが、実際は酸っぱ苦くて食べられません。 鳥にとってもそうなのか、真冬、落葉した後も、おびただしい数の実を寒風にさらしています

ところが地面に落ちたものを口にすると、土壌微生物による発酵によって、酸味とエグミが失せて、甘味が出てきています。

薬酒にされるほか八味丸の材料でもあります。

夜冷え込んでくると何回もトイレに起きているそこのオトーサン!

あなたの薬ですよ。

拾い食い(その3)

$
0
0

konotegashiwa151020dwf拾い食い(その3)

コノテガシワの実を食べて見ました。

眠りを改善する「安神薬」のひとつで、天王補心丹や柏子養心丸のなかに含まれています。

まずヨロイカブトみたいな果肉をかじってみます。

ゲーーッ! ペッペッ!

ヤニ臭くて吐き出しました。

つぎに、中から胡椒の粒大の種子が出てきたのでついでに食べました。

ジャリジャリと砂をかむような食感です。

・・・・・????

でもお・・・、なあ~んにも味がしません。

ひとまずアンシンしました。

そのアンシンかよ・・・。

拾い食い(その4)

$
0
0

NONALNUM-bWF0ZWJhc2hpaTE1MTAyMCg0KWR3Zg-E

南の島の王子さま、

お口直しにシイの実を食べてみました。

左がマテバシイ。右、スダジイ。

渋くないわと喜びました。

タンタンタタン♪ タタタンタタン ♪

太鼓たたいて踊りましょう。

テイナテイナテイナーナ テイナテイナテイナナ (^^♪

汗を流して踊りましょう。

でもお・・・・ナマで食べるには、

「スダジイがおいシイ」といいました。

拾い食い(その5)

$
0
0

NONALNUM-dWlreW8xNTEwMjUoMilkd2Y-E家の裏で夏以降忘れられていたウイキョウ(小ウイキョウ)が種をバラまいていました。

数粒前歯で噛み潰してみました。

少し辛~い。でも甘~~~い。

ものの本では、ウイキョウの薬味薬性は、「辛、温」となっているのやけど、噛んだ後、口の中に残る精油成分の味はアマ~~~~イ!

家では、葉っぱを野菜代わりに、鳥の胸肉のソテーなんかにするけど、ひょっとしたら種の方が上品な味かなと思った。

漢方薬にも種の方を使う。

拾い食い(その6)

$
0
0

konotegashiwa151020dwf_01

机の上に置いていたコノテガシワの実がはじけていました。

はじめカブトが怒っているみたいでしたが、クラスター爆弾だったんですね。

拾い食い(その7)

$
0
0

NONALNUM-ZW5va2kxNTEwMjYoMilkd2Y-E

2~3日前の木枯らしで、エノキが一斉に食べ残された実を落としていました。

実は8月から赤く熟していましたので、「ムクドリの食べ残しか」と、あまり期待はしませんでしたが、このところの「流れ」で食べて見ました。

ムクドリの群れが来て食べる時のパチパチという音感から、ポテチみたいな香ばしさも期待しないではなかったのですが、・・・・・逆に木本類特有の、舌の根に残るヤニ臭さの不安の方が勝っておりました。

結果は、味も香りもありません。「もぬけのカラ」でございました。

「餡ぬきのモナカより許せへんでヽ(`Д´)ノ」

「骨がのどに刺さったとき実をなめていれば外れる」と聞いたことがありますが、もぬけのカラになる前の7~8月ごろの実のことを言っているのでしょうか。

ご存知の方はお教えいただきたいと思います。

肩こり・頭痛とウド

$
0
0

NONALNUM-dWRvMTUxMDMwKDIpZHdm-E

里の林道わきのブッシュが枯れて倒伏し、ウドだけが目立っていました。

晩秋の里で独り生えているといった風情から、いかにも「独活」という俗名の由来がしのばれます。(違うかもしれませんが・・・)...黒く熟した実を口に含むと、意外とウド特有の辛味と精油臭はなく、食べれました。

夜、肩や背を冷やしてしまい、肩関節や後頭部にこり・痛みがあるときに、根が用いられてきたものと思われます。


頭痛とハマゴウの実

$
0
0

mitsubahamago151030_01dwf11月は、チャノキ、ゴシュユ、ニンジンボク、ハマゴウなど、頭痛に使う薬草の実の成熟が見られます。

ミツバハマゴウは紫色の花と実が同居していますが、12月にかけて花が減って実が熟します。

実をかじると、いかにも去風薬らしい辛味と苦みがしました。ウドの茎と少し似ているかもしれません。

年末に向けて何かと多忙で、木枯らしに慣れていない体に、目からくる頭痛が起こったときに効果が期待できます。

漢方薬に配合されています。

お腹の痞えに使われるカラタチの実

$
0
0

kikoku151106dwf少年時代、ザラメ砂糖をまぶした大きな飴玉を、一個5円で売っていました。 カラタチの実がちょうどそれくらいの大きさになっていました。これ以上大きくはならず、冬には黄色くなることでしょう。 ガリッとかじると、始め柑橘系の爽やかな香りがした後、苦みが口の中に広がりました。ペッと吐き出した後はほのかな辛みが残りました。 生薬名は枳殻(キコク)。乾燥させたものはとても良い香りがします。 内臓の働きや運動を促進させるものは良い香りのするものが多く、香りこそが「気」を巡らす薬効の本体かもしれません。 もう一つ、鋭い棘のある薬草には、鬱積した腫れやつかえを取り除く薬効を持つものが多いのもおもしろいと思います。 ナマでかじると、吐き気を催す人もあるらしいので漢方薬局・薬店で相談してみましょう

クルミは慢性の咳・痰にも

$
0
0

onigurumi121111dwfオニグルミは、スーパーで売っている西洋の胡桃に比べ、殻が割りにくく中の実は小さい。

採ってきた実は、1週間ほどバケツの水につけて果肉を腐らせた後、果肉を流水で洗い去り、乾かす。

ハンマーでも容易に割れないが、グリルで殻ごと焼いた後、頑丈なナイフの葉先を固く閉じた殻の合わせ目に当ててこじ開けると割れやすい。 この時、ケガをしないように殻を抑える手には軍手か溶接に使う皮手袋をする。

効能は、 慢性の咳・痰と滋養強壮。 そして何より、秋の夜長、年寄りの暇つぶしにうってつけであります。

近年、中国満州地方に伝わる「木鶏湯」という処方があると聞いた。 実ではないが、マンシュウグルミの樹皮とカワラタケからなる処方で、肝臓病に良いそうだ。 昔から、満州地方や朝鮮族には肝臓病が多いと聞いていたが、そんな風土で淘汰現存する処方なだけに興味がわく。

口内炎、舌の荒れ・痛み、歯茎の腫れにもビワ

$
0
0

biwa061127dwf_01ビワの花が咲いていました。ビワは暑気祓いや咳止め、皮膚炎にも有効ですが、冬の開花を見て、自然からこんなメッセージも読み取ることができるのではないでしょうか? 年末年始は軟らかくて濃厚なものを摂る機会が増え、食事のリズムが乱れがちになります。 口内炎、舌の荒れ・痛み、歯茎の腫れを起こしやすい方にも、ビワ葉はカラタチなどと共に使われます。「甘露飲」という名前で市販されています。

顔の紅潮を冷ます菊花茶

$
0
0

kougiku151204_02dwf

ナマのコウギク(貢菊=Chrysanthemaum morifolium)を初めて見ました。

清代に皇帝に献上されていたキクで、菊花茶として普及しているものは、これの栽培品種の花を乾燥させたものと思われます。

爽やかな甘味のあるお茶で、首から上の炎症や熱を冷ます効能があります。

結婚披露宴に出席した後、昼間から紅潮した顔を冷ますために近くの中国茶の店に入りました。

菊花茶をのんだところ、半時間ほどで酔いと顔の紅潮がなくなり、菊花茶の効果に驚いたことがあります。

Viewing all 137 articles
Browse latest View live




Latest Images