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Channel: ワカバ堂薬局 | 滋賀県守山市 | 健康トピックス - 漢方薬のきぐすり.com
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早春の冷えや強ばりにもイカリソウ

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ikariso090315_2早春、林道わきのやや湿り気のある木陰で見る錨型の花は、この時期に足先が冷えたり、肩関節が強ばって痛むヒトに、「本種を使ってみよ」と語りかけているようにも思えます。本種を含む漢方薬には、参馬補腎丸や至宝三鞭丸があります。


子宝はお母さんになる体力作りから

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amigasayuri130428_02dwfアミガサユリ(貝母)の花が開いています

やや湿り気のある半日陰で、3月に蕾を、4月に開花を見ることができます。鱗茎を熱性の咳や痰に使います。

子宝に恵まれにくい女性で慢性の呼吸器疾患を持つ人は珍しくありません。...

貝母という名前は、昔、子供ができにくく、できてもなかなか元気に育たない母親の肺病に、本種を用いると、元気な子(宝=宝貝)が育つようになった事から名づけられたといわれています。

アシの地下茎の効用

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rokon160406_01dwfアシ(ヨシともいう。蘆根=ろこん):滋賀県近江八幡市では、春、アシ原を焼き払う。直後に出てくる新芽の芯は、苦みも少なく食べることもできるが、薬用には主に地下茎を使う。 主に呼吸器の炎症に使うことが多いが、昔は、肺膿瘍やフグ毒の解毒にも使ったらしい。 ヨシ原は琵琶湖の水質浄化に役立っているらしいが、人体の解毒・浄化にも役立つとしたら面白い。

お腹の痞えに

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karatachi160423dwfカラタチの花が咲いたよ~。

毎年4月になると胃部が痞えるという方がありました。

痛んだり重かったりじゃなく、膨満感とも違うのですが、

塞がる様な感じで不快だそうです。

カラタチの幼果が入った漢方薬を飲むと収まるのです。

だから、カラタチの花を見ると思いだします。

リウマチ・関節痛にご注意を

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shidareyanagi150428dwf

シダレヤナギの雄花でしょうか?古代から葉っぱや枝が、リウマチ・関節痛の消炎・解熱に使われてきたようですが、風湿の邪気を受けやすい川辺なんかに、ちゃんと薬木が生えているのは天の恵みでしょうか。 風に揺れる青柳を見たら、甘いもの・油濃いもの・お酒はホドホドにして、風湿の病に気をつけようと、殊勝にも思う虫の一分でございました。

季節変化を味方にしましょう。

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botan070513_1dwf漢方医学では、体の中の病邪を無くすのに、汗・吐・下・和・温・清・補・消と、いろんな治法があり、目的に応じた生薬が配合されますが、春から夏にかけては、汗のものから清のものを使う機会が増えてきます。 気温25度以上の夏日が増えるGW前後に見えるボタンの花は、そのことを象徴しているように思えます。 根皮には、春に発散しきれず、体の中にこもった熱や炎症を無理なく冷ます働きがあります。

五十肩や神経痛にも

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tessen150515dwf

ご近所に回覧板を届けに行きました。 奥様を見かけなくなってから、お庭は荒れていたけど、昨日行ったら、玄関先にテッセンが一鉢置いてありました。

クレマテイス属の一種で、植物園でも一角を占めるくらい、観賞用として人気の花ですが、他方で、関節の痛みシビレに用いられる漢方薬に配合されることもあります。

生薬名を威霊仙(いれいせん)といい、ものの本ではシナボタンヅルの根を薬用にするとありますが、古来、威霊仙はテッセンが正品であったとも書かれています。             初夏に、五十肩や神経痛など、風湿で悪化する人を見るとこの花を思いだします。.

蒸し暑い季節の「自然との調和」

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kawamidori150614dwf熱中症のもうひとつの原因は「湿」です。

湿は皮膚呼吸を妨げる結果、体温調節機能を損ないます。

特に、まだ体が暑さに慣れていない時期や高齢者は要注意です。

暑湿に対する常用薬がカワミドリ(藿香=カッコウ)とシソです。

これからの蒸し暑いシーズンに「カッコウ」の薬草ですね。

両者を含む漢方薬として藿香正気散(勝湿顆粒ともいう)があります。


夏の頭痛に見る「自然との調和」

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hamagou160515_04dwfハマゴウの群生地に向かって歩くと、浜風に乗って良い匂いがしてきます。 ハマゴウの精油成分の匂いかな?ウドにも似てるような・・・。

初夏には、急な温度上昇で頭痛を訴える方があります。 漢方では「風熱頭痛」といって、「疏散風熱」のハマゴウの実を使うことがあります。

ハマゴウは四方八方に地下茎を伸ばし、飛ばされないようにシッカリと砂地に根を張っています。

古人は強風に耐えるエネルギーにあやかりたいとでも思ったのでしょうか。

紫色のうっ血にムラサキ

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murasaki130602dwfムラサキの白い花が咲いていました。 最初は「どこがムラサキ?」と思ったけど、乾燥した根は暗紫色。涼血活血薬です。

指先をゴムで強く結索すると、やがて熱を帯びてきて暗紫色に変色する。放っておくと化膿して潰瘍になる。

痔核や火傷などの外傷で、炎症を冷まし、暗紫色になったうっ血を散らして、きれいな皮膚の色に戻すことを「涼血活血」という。

涼血活血に使う生薬の部位が、うっ血色の「暗紫色」とは、何という偶然でしょう?

新薬が、雨後の筍のように出てきては消えてゆくなかで、200年を経てなお 皮膚の修復効果が高く評価されているのが潤肌膏(紫雲膏)で、ムラサキとトウキを主薬としています。

「ヒトには自然がくすり」

また、そう思ってしまいました。

重ダルさに対する「自然との調和」

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hange090510_2dw梅雨時になると頭痛やめまいをおこしやすい方があります。 なんとなく体がオモダルイこともあります。   原因の多くは、外気の「湿」と体内に溜まった「痰」 (未消化の中間代謝物)なので、化痰作用のあるハンゲの 入った漢方薬が役に立ちます。...   ハンゲはサトイモの仲間で、元々は田んぼの畔などに生 える雑草です。

「湿」に強い植物で、「湿」による病気を治療するのも 「自然との調和」のココロのひとつ。 

でも、単独では毒性があるので注意。

オニユリに見る心身と自然との調和

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oniyuri060813dwf 立秋を過ぎたとはいえ、連日、熱中症への警告が出ています。   当然のことながら、高温にさらされると、汗と渇きを覚えます。  中国の伝統医学では「肺」と「胃」の津液を要求するわけですが、同時に、汗は「心」の液でもあります。   炎天下の路傍で、さして涼しげでもない鬼百合を見ますが、地下茎の薬効は心肺を清潤します。

 「百潤露」という茶が市販されています。材料は心・肺を滋潤する百合(ユリ根)と、肺・胃を滋潤するアマドコロ、ハマボウフウからなります。  時宜に叶った処方と言えるのではないでしょうか。

夏風邪と自然との調和

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kawamidori150614dwf3歳の子が、海水浴から帰った翌朝、絨毯でごろごろしている。手足が熱く体温を測ると37.2度。カワミドリやシソなどのハーブ(芳香化湿薬)の入った漢方薬(勝湿顆粒)を飲ませてみた。夕方には平熱に戻って元気に夕食を食べた。

人の体温は体の芯から体表面にかけて緩やかに下降していくが、冷たいものを摂ったり、クーラーをつけて寝たりしていると、この温度勾配が崩れて、眠りが浅くなったり、発熱したりすることがあると思う。

昔、中国の先生に「軽宣透邪(だったかな?)」という言葉を教わったことがある。夏の後半には「湿温」が絡んだ症状が多くなり、痛みでも呼吸器系や消化器系でも、重だるくて綿々としつこい症状が多い。

こんな時、一方向に強い作用の薬を使うのではなく、ハーブのような軽い薬で、病邪を複数の方向に動かすほうが、一見遠回りのように見えて適切という意味だったと思う。

夏の耳痛と自然との調和

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hamagou160710_01dwf夏の後半は、体質の弱いところに疲れが出やすい。体液を消耗しやすい人が、長い夏の後半、睡眠不足や疲れが加わると、肝経に炎症を起こすことがある。

その一つに耳痛がある。頭痛を伴い、時に発熱したり口が苦くなることがある。

教科書的には竜胆瀉肝湯を使うのですが、清上けん痛湯もよいかと。

中に入っているハマゴウやキクカは文字通り清上によい。

先日テレビで、4年後に開催される夏のオリンピックで、マラソン競技が昼間開催されることが問題にされていた。レース中に倒れる選手が続出するだろうというのだ。

ハマゴウは、裸足で歩くと火傷するような灼熱の砂浜で、高温・乾燥・高紫外線に耐えて自生している。日中のアスファルトの照り返しに顔をゆがめ、局地的豪雨に慌てるヒトも、同じ地表に住む生き物として、植物の生存戦略を利用できないものだろうか?

食欲不振・だるいなどの症状あれば西洋参をくわえてもよいし、

さらに原因治療までフォロウするならチモやオウバクの入った瀉火補腎丸と併用するのもよいかもしれない。

ヒトはカヤツリグサとも調和していた。

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kohbushi160901_05「タイガーナッツ」がちょっとしたブームらしい。 なんでも、200万年前からアフリカやヨーロッパで食用にされていた ショクヨウガヤツリの塊茎らしい。

ならば、同じカヤツリグサの仲間で薬用のハマスゲ(香附子)では どうかと野食してみた。

7月に引っこ抜いてみたら、塊茎はまだ未熟みたいだったので, きのう、Nさんの案内で掘ってもらった。

むっふっふ・・・・。

ラッキョウくらいに大きくなってます。

土ごとかじってみました。

パリッと、心地よい食感で、

ん~~~~ん??マカダミアナッツみたいな食感かな?

はっきり言ってイケマス。

「香り香附子 味ハマスゲ」というカンジ。

あの嫌われもんのハマスゲが意外でした。

ちなみに香附子は「気病の総司」といわれ、ご婦人の痛みに使われます。

冠元顆粒や香蘇散(清香散)に配合されています。


秋の血圧上昇、めまい、頭痛、目の疲れにそなえて

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kougiku151204_0110月9日(日)は、旧9月9日で、重陽の節句。

秋・冬に向けて邪気を払い、菊の花で健康を祈願しましょう。

秋風が立ってくると血圧が上がる人、めまい・ふらつきが起こりやすい方、目が疲れ充血しやすい方がおられます。 本種、「貢菊=コウギク」の名は、清朝時代に皇帝に献上されていたことに由来しており、味は甘く、頭痛、めまい、発熱、目の疲れに効能があります。

頭痛に茶のありがた味

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cha161117_06dwf 「必死でパッチ」・・・を探し回るほどではないですが、 朝晩は厚手の靴下が欲しくなってきましたね。

木枯らしが吹くようになると、まだ寒さに慣れていない体には存外、緊張状態が続いていたのかもしれません。いつからともなく、「うなじの辺りから後頭部が痛み、凝る」「目の奥がしこる様に痛む」「のぼせる」「目が充血する」「耳鳴りがする」といったご相談が目立つようになりました。

晩秋、栄西禅師ゆかりの京都、,建仁寺でチャノキの花と実を見ることができました。

漢方で頭痛に使う薬草である、チャノキ、菊花、リンドウなどは、どれも晩秋に気高く清く咲く花ですね。

チャノキは漢方の代表的頭痛薬、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)を構成する生薬の一つです。

菊花は目からくる頭痛やのぼせを伴うときに良いかもしれません。

リンドウの根はよく目が充血する人の頭痛や耳鳴りに使えます。 

トウネズミモチ(女貞子)

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tonezumimochi140112_10dwf   トウネズミモチ(女貞子=じょていし):地域差でしょうか。今年は実が少ないような気がします。

 夏至の頃開花し、冬至の頃黒い実をつけるので、この実を使った有名な処方、「二至丸」という名がついたのだろうと想像しています。   「陰虚」といって、夜中に口が渇く、視力低下、白髪、耳鳴り、健忘、よくつまずくなどの症状の予防・治療に使われます。   「隠居」する年頃になったら、歳のせいだとあきらめる前に、試してみる価値はある。

旅立ちシーズンの「自然との調和」

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kobushi160320_01

朝、ある大学の前を通りかかったら、校門の前で袴スタイルの女性を見かけました。

サクラの花から入学式を連想するのと同様に、モクレンの白い花は卒業式を連想させます。 若いころ、旅立ちの車窓から見た山々に点在した白い花は、ハクモクレンだったのでしょうか。コブシだったのでしょうか。 どちらも、蕾を鼻づまりや膿鼻汁を改善する漢方薬に配合します。 蕾を一つ、もみつぶして鼻の穴に突っ込んでみました。 爽やかな芳香を感じた後、鼻水が止まっていました。

ボケはこむら返りにも

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boke160320_03ボケ(木瓜=もっか)は、ウメとサクラの開花期の狭間で咲くバラ科の低木で、ソシンロウバイに似た蝋質の花をつけます。

薬用には芳香と酸味のある果実を使います。

漢方では、「転筋」といってこむら返りに使います。

かつて舒筋丸(中国名:舒肝丸)といって、虎骨と木瓜を主薬とする漢方薬に高い人気がありましたが、虎骨がワシントン条約で取引禁止となったため市場から消えました。

木瓜の代わりにカリンの果実もよく用いられます。

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