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Channel: ワカバ堂薬局 | 滋賀県守山市 | 健康トピックス - 漢方薬のきぐすり.com
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断食と「排毒」

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karatachi130417_02昨日まで3日間断食して、今日が復食初日です。

あさこそ、粥と梅干、のりとみそ汁でしたが、昼から普通のご飯です。

毎年GW前の恒例になりました。

出るものはスルッと気持ちよく出るし、なんか爽快です。

小生の場合、下からも上からも、皮膚からも、もっと「排毒」せんとアカンところですが、ま、今回は、これぐらいにしといたるわって感じです。

実際、胃袋なんかも、中のモンが消化されて腸へ送られると、モチリンというホルモンが出て内壁にこびりついた古い粘膜や食べかすなんかを,一旦、空腹時運動で胃内洗浄するらしい。

胃内洗浄が終わらないうちに、また飲食したりしていると、病気になるわけやね。

漢方やったら、カラタチの幼果や半夏のくみあわせが、「排毒」の助けになるんやと思う。

野草やったら、フキやツクシなんかの苦味野菜と、ブロッコリー、ワサビ、などの辛味野菜なんかの組み合わせってとこかな?


ラッキョウと心臓病

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ラッキョウの花気圧と病気の関係でいうと、気圧の低い日が一番多いのが6月で、心臓病の症状は気圧が下がることによっても誘発されやすいそうです。

おりしもラッキョウが旬を迎えています。

ラッキョウの薬味・薬性は、苦・辛、温性で、漢方では「胸痺」(きょうひ)の要薬とされています。「胸痺」とは、狭心症や痰のからむ喘息で、胸や腹に満悶感や痞塞感を伴う症状と思われます。

心臓病に限らず、お腹の満悶感や痞塞感をとる目的で、漢方では、よく、この苦味と辛み の組み合わせが用いられます。

ウメも良いけどアンズもね

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薬酒にすると梅酒とは違った甘い香りを楽しむことができます。

梅酒もいいけど、完熟アンズで作ったアンズ酒もね。

暖地では梅よりちょっとレア感があるせいか、

それと、ウメよりアーモンドに近く

ウメの種子より、種から杏仁豆腐なんかができたりして、

木の実感がするせいかも・・・。

そういえば、先日、おじいちゃんの見舞いに行ったら、4人部屋の病室の老人、みんな、ゼロゼロ、ゴロゴロしてた。

タン切りの杏仁豆腐なんかを、栄養士さんが工夫して、食事に出してるかもしれないなと思った。

一度「木の実、木のまま」で食べてみたいもんです。

「木の実 ママ」って芸人いましたっけ?

多分関係ないとは思いますが・・・。

切れにくい痰と自然との調和

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鉢植えの桔梗が次々と花を楽しませてくれています。kikyoh160715_01dwf

還暦を少し過ぎた紳士が、数年間、痰が切れず、時に痰が青みを帯びたり、生臭い匂いがしたりするのが不快でした。

キキョウが主材の漢方薬と健胃薬、それに、雑草のスベリヒユのお茶がことのほか気に入られて1年以上通われています。                                                                        

キキョウの根には去痰、排膿作用があり、一緒に配合されているアンズの種との相乗作用が発揮されたものと思われます。

痰をとるときに、辛みと苦みの組み合わせのことをいつも申し上げるのですが、キキョウとアンズの種の薬味も「辛・苦」です。

人間は,体に海をかかえていると言われますが、その水質も淀みがちな折に、たまさかに見るキキョウの花とアンズの実には、自然の懐の深さを改めて感じます。

寒冷蕁麻疹にハマビシ

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ハマビシの実はこの時期の蕁麻疹や皮膚のかゆみに使います。

ハマビシは海岸の砂浜で寒風に耐えて広がり、金平糖のような実を無数につけていました。

漢方では、寒冷蕁麻疹のような症状を「風」と考え、そのような症状を取り除く生薬を「熄風薬(そくふうやく)」とか「去風薬」と呼びます。

強風、乾燥、温度差が引き金となって起こる湿疹や蕁麻疹に、同じような環境にさらされてたくましく根を張るハマビシが奏功するのは不思議です。hamabishi171220_03dwf

炎熱に耐えるチモのエネルギーをいただく。

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この夏の暑さは尋常ではありませんが、熱症状のある方には、なおさら耐え難くお感じになられたのでしょう。

一見してアトピー皮膚とわかる紅潮したお顔の青年が、白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)を求めてこられました。

 別の日に、更年期と思しき女性が、午後にひどくなるノボセと体のホテリを訴えてお越しになりました。知柏地黄丸(チバクジオウガン)をお求めになりました。

 先日は、夏に入って不眠がちという方が、体の微熱倦怠感を訴えてこられました。酸棗仁湯(サンソウニントウ)をお求めいただきました。

この三処方に共通するのは、処方中でチモ(知母)が重要な役割を担っている点です。hanasuge160605_01

チモ(別名:ハナスゲ)はユリ科で、根元からススキみたいな細い葉を茂らせる一見地味な薬草ですが、夏になると1m足らずの花茎をのばし穂状に薄紫の花をつけます。元々中国東北部原産らしいので大陸性気候に適しているのでしょう。 根を漢方薬材として利用します。

体の熱や炎症を冷まし潤す性質を利用して、口渇多汗性、更年期や暑さによるのぼせ、ホテリ、アトピー皮膚の紅斑などに応用されています。 真夏日の炎熱の最中、1mほどの細い花穂を、天に向かって凛と屹立させる様は、大陸の夏の炎熱にめげず生き延びてきた本種の生い立ちを想像させます。

酷暑と呼ばれる昨今、立て続けに知母を含む上記三処方が出てゆくのは、決して偶然ではなく、チモのこうしたエネルギーによって人も生かされているという気がしてくるのです。

咳とこむら返りに使う木瓜

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bokeボケの実が黄色く熟れる前に落ちちゃいました。 見に行ってないけどカリンの実もダメかな?

どちらも漢方では木瓜(もっか)で、咳止めや急な吐き下しとこむら返りに用いられてきました。

咳とこむら返りや、吐き下しとこむら返りが、どう関係するのか分かりませんが、きょう、実際におられました。

中年女性で、夜中に下腹の痛みとこむら返り、日によっては咳が連動して起こるそうなのです。

なぜでしょう?   不思議です。

モッカ、考え中です。

イチイのエネルギーを浴びる

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イチイの一木造りの大きな観音様が33年ぶりに公開されていると聞いて、滋賀県甲賀の檪野寺(らくやじ)に行ってきました。残念ながら観音様は画像でご紹介できませんが、1200年余り前、観音様を彫るために伐られたと言われるイチイの切り株も見ることができました。

イチイは古今東西、生命の永遠を象徴する木として珍重されています。有用性が高い一方で、極めて生育が遅いため、昔から絶滅を危惧されていました。抗がん剤、タキソールはイチイ科の紅豆杉の樹皮から発見された成分で、細胞の分裂を阻害することが知られています。果皮以外には毒成分を含むため注意が必要。

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下痢しやすく太りたい方に

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フジマメ(扁豆=ヘンズ):マメ科。花期は夏だが、種子は10~11月に熟したものを採取します。収量が多いことから千石豆(センゴクマメ)とも呼ばれています。fujimame181105_03dwf

下痢しやすく、やせて顔色が悪い方の中には太りたいけど太れない方がおられます。

無理してしっかり食べようとするより、消化器系に負担をかけずに丈夫にする本種が有効な場合があります。

漢方薬としては参苓白朮散(健脾散)があります。

ヨモギはエライ!

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nigayomogi151204_01dwf属名はアルテミシア(ヨモギ属)。

ゴッホら、幾多の芸術家が耽溺し、狂ったと言われるアブサンの原料です。

少量では、日本のヨモギ同様、健胃作用があるそうですが、度を越えるとツーヨンという成分が向精神作用を発揮するそうです。

生葉を噛んでみました。確かに苦みが口の中に広がるのですが、なぜか反射的にペッと吐き出す気にならないのです。「苦みの誘惑」とでも言うような不思議な感覚を覚えました。

バルザックは、農民という小説の中で、19世紀末のフランスの農村では、あちこちで現金収入を得るためにいろんな薬酒や香料酒が作られ、産を失う農民も少なくなかったと書いています。それほど女性を魅了するカクテルに、アブサンが含まれていたことは想像に難くありません。

やっぱ冬至よりクリスマス

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momi181105wfもうすぐクリスマスなので、モミの木です。

ツリーにお菓子や願い事などを飾るのも楽しいですね。

モミの木は威厳と活力の象徴。

いわば、「父の樹」みたいなもの。

でも酸性雨や空気の汚れにとても弱いのだそうです。

いつまでも大切にしたいですね。

外出時はヘソより下を温かくして・・。

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sendan120128世界遺産、下鴨神社の南に御影通りという東西に延びる通りがあります。

この通りを東に歩き、高野川にかかる御影橋の上に立つと、大文字が正面に望め、下鴨茶寮の対岸に大きなセンダンの木が見えます。

寒くなってくると、上着の前ボタンを外して歩くのを嫌がる方があります。

大抵は足先が冷えやすく、冷えると腹痛や腹満、生理痛がおこりやすい方です。

年末年始、外出先で症状が出ないよう、腹、下肢をしっかり温め、センダンの実の入った開気丸などを用意しておきましょう。

年末年始の休業予定

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●年末年始は下記日程で休業いたします。12/30(日)~1/3(木)なお、定休日は日曜日です。nanaminoki140112_03dwf

ユズリハ

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牧野博士によると、正月にユズリハを飾るのは、春に新芽が出ると、譲るように成葉が落葉するのところから、代を継いで家が永らえるよう縁起を担いだのだろうということです。

画像は冬のユズリハ。yuzuriha180113_01

滋賀県の永源寺の奥に杠葉尾(ユズリオ)という地名がありますが、ユズリハがたくさん見られるのでしょうか?

冬に、そろって赤い葉柄と葉の表面をこちらに向けているのを見ると、ワカバ君的には、目立ちたがり屋さんを想像してしまいます。

目立ちたがり屋さんには、ちょっと「ユズリオ!」と声を大にして言いたくなります。

そう言われる前に潮時を見極めたいものです。

葉と樹皮を、できもの、駆虫、痰きりに用いたとありますが未だ経験しておりません。

過食の犬がクマザサを食べた。

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クマザサ(竹葉、淡竹葉)は、ウィキペディアによると、非常に変異が多く、原名亜種は京都に産するものらしい。

 滋賀でも、高島市生杉あたりでは、ブナ原生林の下草として見られます。

kumazasa160131  古来、防腐作用から胃がん治療まで幅広く用いられてきましたが、それが自然にかなっていることを最も実感したのは、かつて好きだった甲斐犬を散歩に連れ出した時でした。 その時たまたま飽食状態だった犬は、むさぼるようにササの葉を食べたのでした。

物言わぬ動物が、自分で不調を治す術を、身を持って教えてくれました。

ものの本によると、ササは心肺系(循環器と中枢神経系ならびに皮膚呼吸器系)に良いとされ、神経質な子の疳の虫やのどの痛みにも良いとされました。 じゃあ、クマザサがあれば、心肺系の病気は「シンパイ無しか?」というと、自然はそんなにアマアマじゃあないのでした。


花粉症にオウギの根

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オウギは甘草同様に、中国黄河以北の砂礫地帯で、地表面を覆うように根や地下茎を縦横に伸ばして生えているそうですが、乱獲によって土地の砂漠化が問題になっています。

その学名、Astragalus membranaceusからも、本種が人体の表面だけでなく、地表の膜(membrane)となって内部を守っている役割が広く認識されているのかとさえ想像されます。

地表を砂漠化から守る働きの植物が、ヒトの皮膚や粘膜の免疫力を高め内部を守る。NONALNUM-6buE6ICGKDIp-E

地球環境も人体の環境も一つと見る天人合一の大局観は、話としてはあまりにも出来すぎていて、にわかに信じられませんが、実際にオウギを使ってみると、ますます不思議のとりこになってしまいます。

花粉症にマグノリアとひっつきむし

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先日、街に出たら、歩道の人混みが普通ではありません。

国公立大学の二次試験があるそうです。

親子連れが目立って多いです。

昔はこんなに親が多くなかった。

インフルエンザはピークを越えたものの、おりしも花粉症と麻疹が流行っているそうです。少しでも試験に支障がないことを祈りたいです。

ところで花粉症の鼻炎には、鼻の通りをよくする木蓮の蕾(マグノリア)とオナモミの実(ひっつきむし)を主薬とする鼻淵丸を使います。

hakumokuren140316_04dwf

onamomi130312僕が受験生なら親の同行は断るな・・・・。

それでもどうしても「ひっつきむし」みたいについてくるなら、途中で「マクノミア」な・・・・。

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